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会社辞めてアメリカに賭け、また日本に賭けました。

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2006年 05月 08日

爪に打ち付けるなよ!

私の登録しているエキサイトのサーバーが調子が悪いらしく、どうもうまく接続できませんが、大丈夫か不安です。日本もゴールデンウィークが終わりました。これから会社で気が重い人もいれば、接客業の人はようやく忙しさから開放された気分だと思います。アメリカにはゴールデンウィークがないのでいつもと変わらない週末でした。今朝は早朝から自宅の空いているスペースをオフィスに改修する大工事でした。大工さんの仕事を目の当たりにするのは小学校1年生の時以来です。

爪に打ち付けるなよ!_f0075745_0111489.jpg工事は朝7時半から。工事を請け負ってくれたのはテリーさん。この道11年の大工さん。オレゴン州セーラムという街から1時間かけて来てくれました。これはテリーさんのトラック。中には色々と興味深いものがギッシリと満載です。小学校1年生以来の大工さんのお仕事ですから、再発見だらけです。
爪に打ち付けるなよ!_f0075745_0125982.jpgこちらは<Chalk Line・チョークライン>といいます。大工さんの3種の神器の一つといわれ、日本名は『墨つぼ』といいます。大工さんや石工さんが直線を引くのに使う道具ですね。昔、黒柳徹子さんの『窓際のとっとちゃん』で、とっとちゃんが学校の机に直線を引いて怒られていたのを思い出します。現在は墨ではなく、チョークが主流です。チョークがたっぷり入っているかは重要なポイントだとか。

爪に打ち付けるなよ!_f0075745_0123681.jpg先ほど紹介したテリーさんが、チョークラインで直線を引いています。アメリカの大工さんは半年の教育で一人前になります。明確な作業分担によるチームワークで住宅を建てて行くからです。それに対して日本の大工さんは、最低平均6~7年の修行を必要とします。これは、大工さんが一軒の家を最初から最後まで造るケースが多い為です。日本の大工は世界一といわれる裏には、高度な技量・知識による勘を必要とされているからなのでしょう。
爪に打ち付けるなよ!_f0075745_0133751.jpgテリーさんは手際よく作業されて行きます。こちらは部屋の梁の部分を造っているところです。使用しているのは<高圧ピン釘打機>といわれている工具です。空気圧により高速で釘を打ち付けます。『ドカン!ドカン!!』と大きな音がします。日本の大工さんは『ノミ』や『カンナ』をいかに使うかを得意としますが、アメリカの大工さんは『ノミ』や『カンナ』をいかに使わないかを得意とします。う~ん面白い。
爪に打ち付けるなよ!_f0075745_014762.jpgこれは高圧ピン釘打機に使用される『釘』のカートリッジです。釘は英語で『Nail・爪』といいます。語源がちょっと調べられませんでしたが、テリーさん曰く『爪に打ち付けるなよ!』ってところから来てるとか。そうかも知れませんね。
爪に打ち付けるなよ!_f0075745_0145511.jpgお昼過ぎには梁の部分もだいぶ完成しました。日本の大工さんの時給は平均2000円~3000円くらいだといわれていますが、アメリカの大工さんの時給は10㌦~12㌦・1200円~1400円程度が相場とのこと。日本のほうが高給です。これはお仕事の量の違いですね。
爪に打ち付けるなよ!_f0075745_0152171.jpg大工さんの道具は使い勝手が良いものばかり。これはドライバーとネジがひとつになっているもの。きっと日本にもあるでしょうね。アメリカの大工さんは木材の悪いところに注目して、その欠点が出ないように常々心掛けているそうですが、日本の大工さんは木材の良いところに注目して、それを生かそうと常々心掛けています。 工法の文化の違いでしょう。

爪に打ち付けるなよ!_f0075745_016759.jpgこちらは<Carpentar Pencil>と呼ばれる平たい鉛筆。丸鉛筆より強度に優れています。アメリカ人の大工さんは雨降りの日でも濡れながら仕事をしています。日本人の大工さんはお休みになるケースがあります。理由は道具が濡れるとか、滑って危ないとか、体調保全の為といった理由です。大工さんの労働環境は国それぞれです。
私は日本の大工さんの作業を見ると、とても大工仕事はできないと思います。でも、アメリカの大工さんの作業を見ると、自分でもできそうだと思えてきました。アメリカでは多くの人が高度な日曜大工をしています。 でも、何から造ろうかなぁと考えたら『英語の基礎工事』でした。ではまた明日!

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by nkajino | 2006-05-08 00:00


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